貴方が好きなの

「んなもん、気にすんな」


中川はニカッと笑った。


「……分かった。お願いします」


「よし、帰ろ」


くるっと回って、あたしの隣を歩きだす。


「ねぇ、上田、明日学校来るって言ってた?」


「あぁ、来るってさ。………黒川も湯川とのこと聞いたんだよな?」


「うん………」


正直、この話題は気まずくなるな……。


「そっか」






< 156 / 167 >

この作品をシェア

pagetop