サクラミチ。
そんなの見て、鈴夏の言葉を聞いて日向は、好きな人に見えてきて聞こえきて、苦しかった。
日向は、少し目線をそらし言った。

「ふーん、そうなんだぁ。あ、愛奈はもう何もしてこない?」

わざと話を変える。変えなければ、耐えきれなかった。

「あ、うん、大丈夫。謝ってくれたの、さっきここにきて…」

そう言ってほほ笑む鈴夏。

「え」

 日向たちが来るちょっと前、愛奈が教室に入ってきた。
鈴夏は、少し早く教室についていた。

「こ、こんちはっ。忘れものですか?」

鈴夏は少し恥ずかしそうに声をかけた。

(誰だろう・・・きれいな人。
忘れ物って聞いちゃったけど、このクラスの人じゃないなぁ)

鈴夏は不思議だったが言うのはやめた。

「あたしが、嫌がらせしてたの。ごめんね。」

愛奈が真面目な顔でいった。

「え。」
「だから、あたしがあんたをいじめてたの!!あたしが愛奈。日向から聞いてるでしょ。」

「は、あなたが愛奈さん。こちらこそごめんなさい。」
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