超現象管理人 風使い編
にこにこと凄いを連発しながら地面に降りる。
「だからなんだよ!!」
警戒の姿勢は崩れない。
「大丈夫、俺は敵じゃない。むしろ友って感じ?」
はぁ?と男の子は余計警戒する。
「俺は佳伊って言うんだ。君は?」
男の子は彼女の手をひいた。
「行こうぜ、莎羅」
立ち去ろうとした2人に言う。
「へ〜彼女は莎羅ちゃんって言うんだ」
ピタリと2人が止まる。振り返った男の子にニコニコしながら聞いた。
「君名前は?」
佳伊の足元に風を吹かせ上へと押し上げると、瞬間佳伊が消えた。
「なっ」
驚いていると後ろから佳伊が出てくる。
「!」
さすがに驚いて声がでない。
「名前教えてよ」
にっこりと聞く。
観念したのか「…高露」と呟いた。
「たかつゆ?面白い名前だね」
「悪かったな」
「いやいや馬鹿にしたわけじゃないよ。その力…いつから持ってるの?」
「物心ついた時から」
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