超現象管理人 風使い編
ぶっすりとした高露の隣で心配に莎羅はおどおどしている。
そんな彼女ににっこり笑いかける。
「大丈夫だよ。変なことはしないから」
その言葉でちょっとホッとした表情に変わる。
「テレポート出来るやつなんて初めて見た。」
高露が言ったら真剣な表情で佳伊が答える。
「君も俺の所にくれば出来るようになる。保証する」
「別にいい」
高露は目線を下にして目を合わさない。
佳伊はポケットから紙を出してメモしながら言う。
「俺達はね、人には無い力で世の中を守っていきましょう。ていう団体なんだ。で、俺が総裁の佳伊。これ携帯番号」
「いらない」
高露は即答し手を出さない。すると莎羅が受け取った。
「困った事があったらいつでも連絡を」
「…しない」
「いや、君は連絡してくるよ」



この1ヶ月後、高露は佳伊に連絡することになる。
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