妹系男子。



茶色の髪を冷たい風が撫でる

揺れると影も揺れるから



アキ「どうしてここに??」

リン「……それは」


気分を害さない様に言葉を選ぶ



リン「ユカが…」

アキ「ユカか」


林さんは全部聞かずに不機嫌になった



リン「…俺、変なこと言ったかな??」

アキ「……ううん」


林さんはブランコをゆっくりこぎ始めた



リン「林さん何で泣いてたの??」

アキ「……ユカがそう言ったの??」


リン「…あー、うん」


ユカが何かしたかな



アキ「私、泣いてないよ」

リン「え、本当に?!」

アキ「うん」


ユカの言ったことを信じた俺が馬鹿でした



リン「ごめん、騙されたみたい」

アキ「…ううん」



林さんは遠くを見ていた



アキ「……ねぇ」

リン「うん??」


アキ「女の子が泣いてたら、走って行く??」

リン「いーや、そんな紳士じゃないよ」



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