妹系男子。
鈴木君と林さん。

イチ






―――



―――



―――



ヨシ「…で、風邪ひいた訳??」


リン「……おう…死にそう…」



時と場所は変わり

今は保健室で寝ています



今日も余裕で遅刻の俺は
重い身体を引き摺っていると

校門で同じく遅刻のヨシと出くわした



昨日、雨に濡れたせいだ


体温計が平熱を示す筈もなく
保健室登校をしたのでありました



ヨシ「……そっか…麟太郎がね…」


そして全てをヨシに話した



昨日は雨の中、
林さんを家に送ってから走って帰った


興奮冷め遣らぬまま、俺は家事を済ませ

鈴とろくに顔も合わせず
風呂に入ると、すぐに布団に潜る


――だけど、寝れる訳ない

あの時話したこと、表情とか
雰囲気や辺りの景色


それが走馬灯の様に何度も駆け巡った



ヨシ「良かったな、嬉しい??」


リン「……林さんのこと好きみたい」



ヨシ「知ってるっつの」



< 406 / 713 >

この作品をシェア

pagetop