妹系男子。



何で気付かなかったのか

気付いてからは早かった



俺はいつも惜しい

林さんのこと
“可愛い”ってずっと思っていた


その時点で、既に他の女子と違った



リン「嬉しいよ、凄く」


倒置法を使いこなす俺
国語は得意な方



ヨシ「あーぁ、おかげで妹尾に協力しないといけなくなったなー」


リン「……は、ユカ??」



ヨシ「そうだよ、妹尾がどっちかが告白する様に仕向けたんだよ」


リン「俺か林さんに?!」

ヨシ「そう」



――ヨシの話によると


林さんをあの公園に待たせていたのは

ユカ


“泣いてた”なんて、嘘まで吐いて



場所だけしか提供されていないのに

盤上の手駒の様に
ユカの思うままに動いたのは悔しい



でもまぁ
おかげで本当の気持ちに気付けて伝えれた



トラウマの元凶によって
トラウマを解消されるとは


皮肉なこともあったものだ



< 407 / 713 >

この作品をシェア

pagetop