妹系男子。



林さんは更に顔を赤らめてうつむいた



俺って本当に可哀想な奴

ボキャブラが乏しいというか
表現がつたないというか



リン「帰ろうか」

アキ「……うん」


昨日からの関係なのに
がっつき過ぎている感がある


自分の気持ちばかり押し付けて
回りが見えなくなってはいないだろうか



静かに歩いた

ゆっくりと歩いた



アキ「私の家ここ」


林さんが足を止めた


リン「そっか、大きいね」

アキ「そんなことないよ」


林さんの家は漫画に出てきそうな
白い壁の大きな家



アキ「鈴木君」


林さんが扉の前で向き直った


リン「うん??」



アキ「送ってくれて有り難う」


照れた顔で言う

寒さのせいか顔も赤い



リン「いっぱい話せて楽しかったよ」


こんなに女子と話したのって初めて

俺って変わったな



アキ「私も」


林さんが笑った



< 428 / 713 >

この作品をシェア

pagetop