妹系男子。



**


………



………



………



リン「………林さん??」



さっき思い出した風景も消え
頭が真っ白になった


目の前にいたのは



アキ「…鈴木君??…どうして……」



林さんだった



冬を思わせる秋風は木々をたなびかせ
この心さえも大きく揺れ動かした



スム「麟太郎君、知り合いだったんですか」

リン「……いや…その……」


進さんの無邪気な表情



こんなにも皮肉めいたことが
過去にあったろうか??



アキ「…お兄ちゃん…」


スム「とにかく家に行きましょう」

リン「……でも…」

スム「ここは寒過ぎるじゃないですか」



優しさでそう言った進さん

否定するには理由の説明が伴うから
諦めて彼に付いて行くこととしよう



進さんの後ろを歩く

隣には林さん

こんな形で“あの時”を再現することになるとは夢にも思わなかった


不本意です



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