妹系男子。
リン「嫌いになる程軽い気持ちじゃないよ」
初めての彼女だし
大切にしたいと思っている
初めてじゃなくても
林さんを大切にしたいと思うよ
アキ「……鈴木君、私のこと好き??」
面と向かって聞かれると照れる
でも本気で答えないと
リン「好きだよ」
この時の俺は照れなかった
少しでもこの真剣さを伝えたくて
アキ「……私ね…」
リン「…うん…」
林さんの手は小刻みに震えていた
リン「無理しないで」
重ねた手は冷たかった
あの雨の日よりもずっと
アキ「……鈴木君…」
とうとう、涙でその瞳は濡れた
そんなに辛いことが林さんに起きたのか
そしてどうして俺は
力になれなかったのかな
頼りないかな
不甲斐ないかな
何だって良い
今この時に少しでも助けになりたい