妹系男子。



「…そのくらいにしてやって下さい」


波にのってノリノリに説教している宮本先生を遮る声があった


リン「…先生」

久しぶりの担任



「授業を抜け出す生徒は他にもいます、謝りに来ただけ真面目ではないですか」

諭す様なその口調に
宮本先生は明らかにうろたえた


ミヤ「…そうですね」

勢いを削がれたその瞳が

恩人である担任を
揶揄していなかったことは喜ばしい


ミヤ「今回は勘弁してあげるけど、反省文と掃除はしっかりやるのよ」



Nice☆担任!!!

俺は感動した



ミヤ「返事」

リン・アキ「はい」


俺の声は不謹慎にも喜びに満ちていた

まぁ怒られたには怒られたけど
これ以上はない訳でしょ??

不意に終わりが来たから増して嬉しい



ミヤ「…そうだ、今から掃除なさい」

宮本先生は笑顔を見せる



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