キミの隣に僕がいる
「大丈夫。」
そう言って俺は2人の頭を交互に撫でた。
「お兄ちゃん、カッコイイね!」
「芸能人さん??」
「いやいや、無理でしょ?」
「ううん。だって、お兄ちゃんのことみんな見てるよ?」
「顔を真っ赤にして!」
俺は周りを少し見る。
みんなが見ていた。
決してナルシではないけど、そこら辺の男よりは上だと思える。
でも、そんな人が振り返るほどイケているとは思えない。
俺ってそんなに何かあるの?
赤ん坊を抱いている人、彼氏連れの人
そして、学生服の人が見てる。
あれっ、星校の2年?
胸元のポケットについているバッジの色で分かる。
赤っていうことは同学年だ。
そして、あることに気づく。
…優貴、キミだったと。
なんでここにいるのか分からないし、なんで会えたのだろう。
「お兄ちゃん、どうしたの?」
「いや、ちょっとな。俺、もう行くわ。じゃあな!」
俺は子どもに手を振って、急いでレジへと向かう。
椿に頼まれたのは1つだけ足りない。
その足りない一つは買わないで、他のものを急いで買ったんだ。
でも、キミがいた場所に戻ると、
当たり前のようにいなくて…。
外に出た。