年上王子と新婚旅行☆


ニヤリと笑ってあたしを見て、イタズラっ子な顔をしてる。


啓飛もこういうときは、誰より
“ガキ”だと思う。




それでも、啓飛の爽やかなオーラは青い海と白い砂浜によく映えるんだよね。


この世の全てが、啓飛を好きって言ってるみたい。



……それはそれでとってもイヤだけど

とっても嬉しいの。




「啓飛ー、お腹空いた。」


「よし、何か食べに行くか!!」





にっこりしてる啓飛に、あたしも笑い返す。


その笑顔も、大好き。

ちょっと焼けてる腕も、大好き。




啓飛の広い背中を追い掛けるように、白い砂浜を走った。






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