SHINING
スタントが終わり
現場はドラマの主人公を軸に
撮影を再開する。

「すみません‘S’さん。
お怪我は?
お茶此方に置いてありますので」

「大丈夫…撮影戻って…」

ヘルメットで曇る声で
微かにADに答える。

それに対して名残惜し気に
現場へと去って行く。

さっきまで
主人物だったスタントも
今は誰からの視線を感じない。

一度足りとも
ヘルメットを外すことなく
静かにその場を後にした。

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