SHINING
応接室の豪華ソファに
向かい合って座る。

一人の青年と雑誌記者。

「すみません最後に定番の質問…宜しいでしょうか?」

彼は一瞬の光を見逃さず。

静かに答える。

「…どうぞ」

「若くして成功された訳ですが。ズバリ今、特定の女性とのお付き合いの方は?」

質問内容に彼は微笑み。

「あの?」

「失礼しました。
私は自分の社長という立場を自覚してますので」

視線がぶつかりあう。

「どういうことでしょうか?」

「つまり、
時間が足りないということで…、ご期待に添える答えは返せない」

暫し見つめ合う二人。

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