完◆ ぐだぐだ
八年九年十年?。
あれから、ばあちゃんのことなんか正月しか思い出さなかった。
やっぱり『お年玉少ねぇな』って。それくらい。
そもそも正月以外遊び行った記憶ねぇし。思い出ねぇから。
ばあちゃんが居てもいなくても…別にって。
…何歳か知らねぇし。なんも関係ねぇしさ。
悲観して塞ぎ込んだり、飯が喉を通らなかったり、
そんな風にメンタルに影響なんてなかった。
人が一人居なくなったのに、俺の生活はなにも大きな変化がなかった。
だってあの頃は子供だったから。
そのせいか、すんなり受け入れていたんだと思うんだ。