完◆ ぐだぐだ

可愛い子や美人な子は、それだけで人とのハードルが下がるんだなって。


私なんかハードルが高すぎるの、越えられない。

だからわざわざ険しい壁を乗り越えてこちら側、つまり内面を見てくれる人は居ないんだなって。


知ろうとさえされないの。
イメージで、「頭良さそう、でも暗いよね」みたいな感じに。


いやいや違うから!

頭良いんじゃなくて頑張って塾行ってるから!

暗くないよ、深夜バラエティーでギャグセン磨いてるし、変顔だって強烈ですから!


心ん中で弁解しても、それじゃ伝わらない。

ウチに篭って、引きこもりじゃなくて殻に篭るだけ。


―――そんな私が、化粧に出会った。



< 90 / 220 >

この作品をシェア

pagetop