―黒蝶―
最初、その意味を理解するのには時間がかかった。

でも、隣の美羽ちゃんの表情がどんどん青ざめていって…


ガタンッ!!


「美羽ちゃんっ!!」




美羽ちゃんは倒れてしまった。

紅葉さんは、美羽ちゃんを抱っこして言った。



「やっぱり、ショックが大きいか…おいで?七瀬ちゃん」


アタシは言われるがままに、紅葉さんについていく。

入ったのは、懐かしい…



アタシが昔、ココに一週間ほど泊まってた時に使ってた部屋。

全然変わっていなかった。



「紅葉さん、ココ…」

「懐かしいだろ?」


微笑むと、何かを探し始めた。

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