―黒蝶―
誰にも言えないことはたくさんあった。

でも…


「俺が守るよ」


蓮のその言葉を信じて、アタシはがんばったよ。

…蓮、もう忘れちゃったよね。



アタシも忘れてた。

雷蝶に入って、黒蝶になって...



たくさんありすぎたんだね。

「蓮―」


アタシの頬には、

何故だか一筋の雫が流れていた...



「蓮」


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