―黒蝶―
「…みなさん、新総長の黒木 七瀬です」


わぁぁぁっっっ...

と場が一斉に盛り上がりを見せる。


「アタシは前総長の思いを受け継ぎ、新しく総長となります。この中には、反対する方もいることでしょう。でも、アタシの気持ちに揺るぎはありません。秋葉が助けてくれた、この命、ムダにしません」


アタシは蓮を見た。

蓮が真っ直ぐな目でアタシを見てくれる。

力をもらい、大きく息を吸う。



「雷蝶の総長の位置…アタシは手放さない!!」



みんなが拍手をしてくれた。

アタシを雷蝶の総長って認めてくれた…


一人一人の笑顔と、拍手が入りきらないほど心に伝わる。

アタシなんかでいいのかな?

また弱気になっていると、突然視界が真っ暗に。



キャーッ!!と言う女子の悲鳴?と

オォーッ!!と言う男子の冷かし?の声。


何が起きたのかと思うと、アタシは蓮の中にいた。

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