―黒蝶―
先に口を開いたのは秋葉だった。









「好きだ」









―え?

好き?誰が?誰を?


「七瀬、俺、ずっと七瀬が好きだ」



…言葉が出ない。

驚きすぎたのもあるけれど、ずっと一緒にいた秋葉が?アタシを?



「驚いたよな?でも、本当だ」

「でもっ…」


「俺は今まで他の女を考えちゃいねぇ、七瀬しか見てねぇ」


< 39 / 150 >

この作品をシェア

pagetop