―黒蝶―
紫苑さんが経営しているカフェに着いた。

「アレ?お前ら…?」


紫苑さんが視線を下に下げた。

アタシ達が恋人つなぎをしているのに気づいたみたいだった。


「えっ、何?お前らもしかして…」



「はい、昨日から」



紫苑さんは喜んでくれた。

カウンターに座り、紫苑さんとたくさん話した。



紫苑さんはあらゆる質問をぶつけてくる。

「告白したのどっち?」とか、「キスした?」とか。



挙句の果てには「ヤっちゃった?」とかまで。




その度にアタシたちは顔を赤くして答えた。


「じゃあ、二人を祝って今日はタダでいいぞ」

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