―黒蝶―
もし、もしこのコトが秋葉に伝わったら…?

アタシたちは別れる。

ううん、それだけじゃない。


雷蝶を脱退させられるに違いない。



「雷蝶の総長に言っちゃおうかな~♪」



彼は楽しそうに微笑んで、アタシを横目で見た。

コイツがアタシの反応を楽しんでるのはわかる。


でも、耐えられない。



「ヤメテッ!!!!!」



バシッと右手で彼の頬を叩いた。

周りの視線が一気に集まる。

彼は何も言わなかった。



「ハハッ、やっぱり焦ってるね」


そして、アタシに近づいて言った。

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