キミがくれた恋




『…愛……』




『あ…あ…お母さん…お母さん…嘘でしょ?お母さん…お母さん…お…』




『……愛!!』




祐介は愛を強く抱きしめた。




『……祐介え…うっ…う…』




『愛……』




祐介は、何も言ってやることができなかった。
大丈夫だ、俺がいるだろ。
そう愛に伝えたかった。
……がそんな事言えるわけがない。
愛の母親も父親もいなくなってしまったのだから、祐介は親がいなくなったときの気持ちなんて、そんな苦しくて辛い気持ち、分かろうとしても、分からないものなのだから………

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