幸せの条件
 「お姉ちゃん!」

「さくら、大丈夫よ。」

「どこが大丈夫よ!お父さんは?私たちは?どうなっちゃうの?」

「落ち着きなさい。お父さんは会社で倒れたそうよ。手術が終わらないと今はなんとも言えない。私はとりあえず会社に行ってくる。これからのことを話し合って決めないと。」

不安そうな顔をしている私に姉が笑顔を見せる。

「今日明日すぐにどうこうなるってわけじゃないから。安心しなさい。」

私は、頷いた。

姉が母を見る。

「さくら、私がいない間、お母さんをお願い。」

私は、大きく頷いた。

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