幸せの条件
 急遽、夕食会が決まり、私の実家に直之の両親も含め、全員が集まった。

賑やかな夜となった。

藤本と名乗るこのお客さんは、私の父の元専属弁護士。

実家の家業を継ぐため辞めて故郷へ。

それでもボランティアに近い状態で弁護士を続けている。

私の父の顔の広さがすごいのか世の中が狭いのかよく分からない。

ただこうして再会したことにはなにか意味があるのかもしれない。

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