双子とあたし。
悠斗はあたしの部屋に着くと、救急箱を持ってくる、と言って部屋を出ていった。
―――…なんで在処を知ってるんだか…。
「…ま、それもそっか」
昔は毎日あたしの家と双子の家を行き来していた。
懐かしいなあ…。
あたしはベッドに座った。
膝を曲げると皮が裂かれるようにヒリヒリする。
「お待たせ」
あ、本当に救急箱持ってきた。
「足、みせて?」
そう言うと、悠斗はあたしの前でしゃがみこみ、両膝をみた。
悠斗の細い手があたしの膝小僧に触れる…。
その傷に触れないように慎重なのはいいけど、…
「ちょっとくすぐったい…」
「くすぐったい?!…怪我の具合を確認するためためだから我慢してよ」
「……うん」
仕方ないのはわかる、けど…
あたしの方から見える悠斗の顔がどうしても悠太と重なってしまう…。
―――…カンケイナイジャン
冷たく言い放たれた悠太の言葉が脳裏を過る。
だめだっ…、また泣いちゃう!
必死に食い止めようとしたが、それはあたしの膝にポツンと落ちた。
歯を食い縛った。もうこれ以上の滴を流さないために。でも、口を強く紡ぐたびに心の揺れは激しくなった。