恋の仔イヌ
「タケル!」

「あ、ルミ・・・オハヨウ」

「ごめんね、待った・・・?」

「いや、俺も今来たトコ(^ー^)」

「そっか、よかった!行こ♪」



今日は京都デズニージーに行くコトにした。

タケルのお母さんが、チケットを間違えて買ってしまったらしい。

ワタシはデズニージーに来るのは初めてだ。

(家族で出掛けたコトなんて、無いから・・・。)


「ルミ、どうした?」

「う、ううん、何でもないよ☆ミ」


タケルには、まだホントの名前は伝えてナイ。

光(ルミネ)なんて、こんな変な名前、恥ずかしくて言えないよ・・・。

ウソをつくのは後ろめたいケド

自分の名前はやっぱり大嫌いだった。



「あ、タケル、エレクドリカムパレードが始まるよ!」

「ホントだ!早く行って、席取ろうぜ!」




タケルはやっぱりカッコイイ。

エレクドリカムパレードの振り付けを完璧にマスターして、踊るタケルを見て改めて思う。


「ワタシ、タケル以外の男の人なんて、もう見えないよ・・・」

「え、ルミ、何か言った?(ゼエゼエ)」

「ううん、なーんにも言ってないよ!(はぁと)」


「今度来るまでに、ワタシもエレクドリカムパレードの振り付け、覚えたいなぁ」

「なんだ、そんなのオレが教えてやるよ!」

「ホント!?」


振り付けを覚えて、タケルと一緒に踊るんだ♪

想像するだけで、楽しくなってくる。
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