ずっと前から愛してる





―2-B



「ほら、ついたぞ。」



あたしの教室の前まで来ると
持っていた鞄をあたしに差し出した



「ありがと、直樹。
じゃあ昼休みのときにまた会おうね」



「ん、弁当よろしく」



「りょうかーい」




あたしは隣のクラスへと入っていく
直樹を見送って、自分も教室に入った




それから数分後、
遅れて優花が教室に入ってきた




「優花ー、こっちこっち」


「理穂♪やっとあの馬鹿から解放された」


「おつかれっす」





1学期の最初の席は自由席で
優花とは前後の席になった



あたしが前で優花が後ろね





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