ねぇ、先生。



この人が先生の元カノ……。


私はポケットにしまった
あの写真を思い出してしまった。


「満月さんって今は…?」


美雪さんはゆっくりと首を横に
振った。


「それが分からないの…。
生きているのか、
死んでいるのかでさえ…」


私はなんて美雪さんに
話しかければいいのか
分からなかった。


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