ねぇ、先生。
今日から早川 沙月(ハヤカワ サツキ)は
小学四年生になりますっ!
私は早々と服を着替えて
リビングに向かった。
お父さんは私より先に
起きていたらしく、
スーツに着替えていて
新聞を読んでいた。
「おはよう。お父さん」
「……おはよう」
お父さんは私の方を見もせずに
新聞を読んでいた。
新聞を読むことに集中して
いるからだろう。
私は席につくと
お母さんがトーストで焼いた
パンを食べ始める。
「…なぁ、沙月」
お父さんは新聞をたたんで
私に声をかけた。