【完】白い花束~あなたに魅せられて〜
翔が適当に注文をしてまずはドリンクが運ばれてくる。
『………』
ハワイ来た時から、思ってたけどさ…量多いよね。
まるでジョッキにでも入ったかの様な飲み物。
上が黄色で下に行くにつれて、段々と赤くなっている液体。
グラスの縁にあるのはハイビスカス。
南国特有の飲み物って感じのするソレを口に含めば甘酸っぱい味が口に広がった。
「…仁菜は明後日帰るんだよな?」
『うん。明後日朝一で帰るから、明日は早く帰って来いだって』
翔は、白い飲み物を飲んでいる。
どんな味がするんだろう…?
『…それ、一口ちょうだい?』
「いーよ」
ニッと笑って差し出されたソレ。
何でそんな顔してるんだろう…?
不思議に思いながらも、飲めばそれは、あの涼の店のカクテルの味に似ていた。
…私の好きな、グレープフルーツのカクテルの。
「ど?」
『美味しい…』