君とタンポポ
学校についた。が…
「どうした海屋、早く自己紹介すれ。」
『 嘘っ…!!?? 』
稀菜のクラスに海屋が黒板の
前に立っている。
2人は無言で目を合わせた。
「おい、海屋!?」
「あっ、はい。」
担任の声に海屋はビクリとすると
慌てて自己紹介する。
「えと、家の事情で来られなかった
海屋斗輝です。
今日から頑張りたいと思います、
よろしく…。」
そう言い、担任は席を指定し
ミーティングが終わると出て行く。
同時に生徒達が海屋に群がる。
「なあなあ海屋、家の事情って一体
何だったんだ?」
「あ、いや…」
「私、てっきり海屋くんて学校ぜんぜん
来ないから不登校のヲタクか
何かかと想像していたけど、
全然普通だね。安心したー。」
「それか不良とかなー!」
「海屋くんは何部はいんの?」
「いや、俺バイトあるから。」
「やったことありますかー?」
「ちょっと何言ってんのキモーイ!!」
周りは海屋に散々質問し
自分達だけで盛り上がっていた。
海屋の話をまともに聞いているようには
見えない…
稀菜はそれを少し離れた場所で見ていた。


