pure love

「博也かっこいい!」そんなことを言うのは紛れもなく夏しか居ない。

今日は土曜日。陸上部も野球部も部活はある。
陸上部は雨だったため早く終わり、一旦家に帰って夏と先ほど合致したところ。
中学校へ行くと雨の中野球部は外周を走っていた。

それを待っているところ。

「はいはい。」わたしはケラケラ笑いながら夏に返す。
「とか言って。さっきから亮太通る度に見惚れてるやん!」夏は負けじとモノを言ってくる。

「そら、見るやろ!好きやもん」
素直に自分の気持ちを伝える。
「なっ!まぁ、人はほんと変わるんやな。亮太にベタ惚れやん」

「自分でもこんなに好きになると思わんかった。亮太のせいやわ。」笑いながら夏へ返す。
「よかったな。夏も愛海のこと見てたら頑張ろうて思える。亮太と愛海のことはずっと応援してるし、愛海たちみたいになりたいなって思うで」夏は優しく微笑んだ。

「ありがとう、夏。」

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