人間になりたかった向日葵


「慧人ー、いるー?」



大きな声で慧人くんを呼ぶ。



「あのっ」



(ちょっと怖いけど)サヤカさんに声をかけてみた。



「誰…?
慧人の今彼!?(笑)」



「え、違います。
居候の向日葵です」



「居候!?
ウケるんですけど(笑)」



「あ、あなたこそ誰ですか!?」



サヤカさんってことは知ってるけど、一応ね(笑)



「私?
七海亜弥…とでも言っとこうかな(笑)」



あれ?



サヤカさんじゃないの?



人違い?



「可愛い名前ですね」



「ありがとう。
てゆーか、慧人は?」



「大学とバイトです」



亜弥さんは「ふーん」とだけ言って、タンスの中をあさりだした。



「ちょっ!」




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