人間になりたかった向日葵


私は必死(?)に亜弥さんを止めた。



「あのね、これ私の荷物」



そう言うと、タンスの中から女性物の服を取り出した。



中には下着までも…。



「あの…慧人くんとどういう関係で…」



「居候に関係ない。
慧人に聞いたら?」



「…」




亜弥さんは、自ら持ってきたヴィトンのボストンバッグに服を入れた。



「このバッグね、慧人に買ってもらったの。

買ってもらったってより、貢いでもらったの方が正しいかな(笑)」



「…」



私の知ってる慧人くんは、そんなことはする人じゃない。



って、勝手に決めつけてて、言葉が出せなかった。




「ね、居候」



「向日葵です!」



居候なのは事実だけどさ。



「慧人のこと好きなの?」



「…っ//」



「ふーん。

慧人のこと、いろいろ教えてあげるよ。

メアド教えてよ」



「私…ケータイ持ってな…」



「えっ!? マジマジ!?(笑)

慧人に貢いでもらいなさいよ!」



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