不器用な僕等の唄を

左頬と横腹はジンジンと痛み、部屋に戻る途中に透子は

「気持ち悪い。先帰ってて。」

そう言ってトイレに入っていく。

「大丈夫?」

「大丈夫、行ってて。」

野田ちゃんの言葉に返事を返すのも面倒な様子だった。

先に部屋にたどり着いたあたし達は布団を敷く。

川の字のように、一番小さい野田ちゃんは真ん中にあたしは右に。
の位置で寝転がる。

「野田ちゃん、矢祇と栄連れて来てくれてありがとう。」

「そんな、私が…止められば良かったんだけど。」

それはしないどいて正解だったと思うよ。



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