不器用な僕等の唄を

少年も随分大人だ。

「…そうかも。」

私、お姉ちゃんがずっと羨ましかった。

いつから、それを嫉妬だと感じるようになったんだろう?

「あ、そういえば。キミの目指してる高校は?」

案の定、私が通っている学校の名前が出る。

「ちなみに、名字は?」

きょとんとしたカイは、素直に言う。

「高橋、だよ。」






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