不器用な僕等の唄を

阿久津先輩も可愛くないわけじゃないから、結構お似合い。

寂しくなってきた…。

あたしはすぐに家に帰った。





「都会の子って可愛いかな?」

「えぇ!?」

驚いた桔梗に驚く。

「急に、どうしたの?」

こっちが聞きたい。

「あ、えっと…遠距離の彼氏がね。そっちにいるんだけど。」

「良かった…。転校しちゃうのかと思った。」

「考えすぎ。」

笑ってしまう。

休憩が終わり、暑い太陽の下に出た。

何度も踏んだ石灰のライン。
素足で踏んだら痛い小石のグラウンド。



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