不器用な僕等の唄を

そんな空気の中、桔梗と音宮先輩のほのぼのとした会話が聞こえた。

「えっ、購買で買っちゃったの?」

「買った。」

「野菜ジュースだけじゃダメだよ!」

「食欲ないの。持って帰ってあんたが食べれば?」

…ほのぼの?





『誠は嫌いな食べ物ある?』

『んー…メロン。』

『えぇっ美味しいじゃん!』

『なんか食べられない。』

そんな風に言う誠を思い出した。







「桔梗、やっぱりあたし。」

くるりと振り返る。

「誠に会ってくる。」





< 95 / 310 >

この作品をシェア

pagetop