君に恋した日
昼休み。いつものように屋上でお弁当を食べる。


「ねぇ。何で今日朝泣いてたの?」



「何で知ってるの?」



「見たから。何でって聞いてんだけど。」



見てた?言うべきなのかな。わからないよ。



「こ、転んじゃったんだ!」



「俺のこと騙せると思ってたの?」



「っ。」



「ホントのこと言え。」


言えるわけないじゃん。言ってもホントの彼氏じゃないから守ってもくれないでしょ?
結局あたしは直人から離れなきゃならないんだよ。



「いじめられたの。あたしが直人の近くにいるから憎いのかな?笑っちゃうよね?」



笑ってると思ってた。
でも、涙が出てきちゃったんだ。



「ごめん。俺たちやっぱり・・・。」



次の言葉は欲しくなかったのに。言われてしまった。



「別れよう。美加子を傷つける。お弁当うまかった。毎日ありがとな。」
< 15 / 200 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop