想い、果てるまで



私が若干不機嫌な風に聞き返してみたら、中条はポカンといった表情を浮かべていた。



「…そんな事思ってたの?」


「え?違うの?」



私が気の抜けた声を出すと、中条は急に笑い出した。



「違うよ!新井さんは他の人から群を抜いて輝いてたんだよ!」


「……は?」


中条の言っている意味がよく分からず、またもや変テコな声を漏らす。


…輝いてたって…、私は体から不可解な光を放出してたんだろうか。

生憎そんな高技術を身につけた覚えは無いのだが…。



「新井さんって自覚なかったんだ」


「……うん…?」


「新井さんって、物凄く美人なんだよ」



中条の口から吐き出された衝撃的な真実。

私はどう返していいか分からず、

「ぁ、どうも」

などという可愛げの欠片もない返事をしてしまった。



< 311 / 356 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop