想い、果てるまで
「まぁ、ともかくそれが俺の一目惚れだったんだよ」
「……う…」
知らなかった…。
まさかあの時から中条がそんな感情を持ってたなんて。
私は恥ずかしくなって下を向いてしまう。
「それに話してみても全然気取らない人だったし、正解だなって思った」
ちょっと、ほんとに恥ずかしいからもうその話は…。
「んで、俺実際他のやつに負ける気がしなかったんだよね」
そこまで言って、中条は一度大きな溜め息を吐く。
「なのにライバルはまさかの明でさ、まぁ明は斉藤さんの事が好きだったから、新井さんもいつかは諦めてくれるって思ったんだけどね?ほんとしつこいっていうか、もういいだろ的な」
「うぅう…面目ない…」
…そっか、私中条の気も知れずに恋の相談とかしてたんだ。
そりゃあ私に謝った紫波の気持ちも分かるわ…。
「…まあ、しつこかったのは俺も同じだったけどね…」
中条はそこまで言って、机から飛び退いた。
私も空気を読んで机から降りる。
机一個分ぐらいの距離を空けて向かい合う私達。