濡れた体温ごと奪って


車を走らせる事2時間半。


とても懐かしい景色が流れる様に目に映る。


六年前と、そんなに変わってないんだね。




「懐かしいか?」


「うん。都会な様で田舎の町が、私は大好きだったなぁ」


「まあ、自然が多いからな」


「よく小さい頃にね、メダカを掬いに行った小さな川ってまだあるのかな?」


「どうだろうな。寄ってみるか」


「うんっ」




小さな川は私達が住んでた所から少し離れた所にあったのを覚えてる。



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