濡れた体温ごと奪って
車を走らせてすぐ、畑のすぐ傍の小さな溝に近い川を発見した。
翔ちゃんと車を降りて畑へ繋がる細い階段を降りて池のすぐ傍まで寄った。
「あ、今もメダカいるよ」
「だな。泳いでるな」
「私が上手く取れないから、翔ちゃんが私の分まで取ってくれてたんだよね」
「お前は昔っから鈍臭かったからな」
「今は違うもん」
「どうだろーな」
翔ちゃんはおかしそうに笑いながら半信半疑な返事をする。
本当、懐かしい。