濡れた体温ごと奪って


それから私は翔ちゃんの腕から抜けて、一度隣りの家に帰り荷造りをした。


お母さんと一緒に過ごせないのは寂しいけど…でも…お母さんにはお母さんの幸せがあるんだよね…。


例え一緒に住んでいなくても…私はお母さんの子供に変わりないもんね。


家も隣りなんだし…会いたくなったらまた…会いに来たらいいんだよね。


お母さんと彼氏の事…私、認めた訳じゃないよ。


本当は、今すぐにでも別れて欲しい。


だけど…そう思いながら毎日過ごすのは自分にとっても…お母さんにとってもよくないって事…。


ママが教えてくれたから…。



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