濡れた体温ごと奪って
「…お前は自棄んなってる」
「…ち、違うもん」
「…俺をごまかそうなんざ10年早ぇよ。悪いな」
「…な…によ……翔ちゃん…そんなに風に言ってるけど…」
どうして応えてくれないの…?
翔ちゃんにとっては馬鹿馬鹿しい事かもしれないけど…。
私は真剣なんだよ…。
それとも…翔ちゃん…。
「本当は…私の事…汚いって思ってるんじゃないの?!だからっ…ぅ…だからっ…出来ないんでしょ?!」
涙が溢れて止まらない。
やっぱり私…こんな体で求めちゃいけなかった…?