濡れた体温ごと奪って


「もう二度と離さねぇからな」


「…うん…っ…ありが…とう」


「泣き虫んなったな」


「これはっ…グス…嬉し泣きだもん…っ…」


「フッ。そうか。部屋へ帰って来てくれるな?てか、帰って来い」


「クスクス。うん。もちろん」


「よし。なら俺は少し出かけて来るな。遅くなるかもしれねぇから、先に寝といて構わねぇからな」




翔ちゃんはソファーから立ち上がると、携帯を手に取り玄関へと向かう。


どこへ行くのかは…大体予測ついてる。



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