濡れた体温ごと奪って
「…起きてたのか」
「待ってたとかじゃないよ。ただ、眠れなくて」
「本当は、気にしてたんだろ?心配かけて、ごめんな」
紗耶の小柄な背中へ腕を回し、胸へ抱き寄せた。
抱き寄せた時の温もりも、ほのかにする甘い香りも…お前自身が…たまらなく愛しい。
こんな遊びほうけてた俺を受け入れてくれて、ありがとうな。
お前が俺を受け入れてくれた分必ず俺はお前を守り抜く。
だから俺を信じて、真っ先に俺に頼って欲しい。