濡れた体温ごと奪って
「…ふぅん。まあいいわ。私と翔矢、別れるつもりなんてないから」
「私は翔ちゃんを信じてます」
「随分と余裕そうね。その内泣きをみるのはあなただと思うわよ。せいぜい覚悟しておく事ね」
女の人は言うだけ言って家を後にした。
目が凄く怖かった…。
きっと、本気なんだね。
翔ちゃんの事。
私も本気なんだもん。
あんな人に絶対負けない。
私は何がなんでも、絶対翔ちゃんの傍から離れないもん。
例え体で繋がる事が出来なくても、心は繋がってるから大丈夫だよね。